熊本県立劇場 演奏家派遣 アウトリーチ事業のご案内

池澤真子 ソプラノ 熊本県合志市出身。2019 年東京学芸大学卒業。2021 年東京音楽大学大学院修士課程修了。東京音楽大 学大学院オペラ『夕鶴』つう役にて出演。第 40 回熊本県高等学校独唱コンクール金賞受賞等、多数受賞。 第56回熊本県新人演奏会出演。2022年Wiener Musikseminar( オーストリア ) を受講、ディプロマ取得。 上京して6年目の夏、熊本でアウトリーチ事業が行われていると知りました。混沌としたコロナ 禍真っ只中で音楽を学ぶ私は、故郷の盛んな文化活動に感銘を受け、不安の中応募を決断しました。 授業で歌うことが出来ない、マスクを付けた子どもたちの前で、マウスシールドをつけ距離を取り歌っ ています。それでも、子どもたちはキラキラした目で真剣に聴いてくれます。表情が隠されていても、 歌っているこの体にエネルギーが伝わってくることを毎回実感します。 アウトリーチで私が出会った子どもたちは、自然豊かな地に育ち、澄んだ瞳を持つ子ばかりです。 そんな子どもたちを前に何を伝えたいのか、どんなことを感じて欲しいのかを追求すればするほど、 自分の感じる音楽の魅力とは何か、そもそも何故自分は歌っているのか、と自分自身を問うように なりました。まだ踏み出したばかりの道ですが、私自身の成長が少しでも熊本のためになるのなら この上なく幸せです。 緒方愛子 ヴァイオリン 熊本県菊池市出身。福岡教育大学卒業。同大学大学院修了。全九州高等学校音楽コンクールにて金賞受賞。北 九州芸術祭にて部門優秀賞受賞。日本演奏連盟主催新人演奏会にて九州交響楽団と共演。国内外の音楽祭に参 加し研鑽を積む。現在、広島交響楽団ヴァイオリン奏者。アウトリーチ活動等、各地で演奏活動を行う傍ら、 後進の指導にあたっている。 教員をしていた母が教えてくれた「カルテット・スピリタス」のアウトリーチ。その内容に感動し、 私も参加したい!と思ったことがオーディションを受けるきっかけになりました。 2日間のオーディションを受け、採用後に3日間の研修が行われ、そこで自分がどんな曲を子ども たちに伝えていきたいのか、真剣に向き合う日々でした。専門家といっしょにプログラムを組み立て、 授業を実施し、子どもたちのダイレクトな反応をもとにまたプログラムを考える。この研修期間で 得たことは今の演奏活動の基盤になっています。 登録してから約10年、広島への移住、結婚、育児…いろいろなことを経験する中で子どもたちへ 伝えたいこと、伝えたい作品は変化していきました。アウトリーチを通して、得るものは多いです。 子どもたちにこれを伝えたい、と向き合えば、子どもたちからのフィードバックが返ってくる。 それによって自分にもいい影響があるような気がしています。 県立劇場のアウトリーチ事業には、オーディションによって選ば れた熊本県在住または県出身のアーティストが参加しています。 近年ご協力いただいているアーティストの皆さんに、実施にあたって の想いやアウトリーチの魅力を語っていただきました。 近年ご協力頂いている アーティスト

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