2022年3月12日(土)
橋本愛、高良健吾の出演が決定!
熊本地震復興5年事業 アートキャラバンくまもとスペシャル
『水と火と木、そして再生の物語』
熊本地震から5年。災害からの復興をテーマに、火の国熊本の過去から現在にいたるまでの時の流れと変容する風景を、演劇と映像、そしてコンテンポラリーダンスで表現する復興祈念パフォーマンス作品を上演します。
総合演出は県出身映画監督の行定勲、演出・振付に日本を代表するコンテンポラリーダンスカンパニー「ニブロール」主宰の矢内原美邦。そして、県出身俳優の橋本愛と高良健吾の出演が決定しました。表現の核となるバックダンサーは、オーディションによって選ばれた熊本を中心に九州在住の6人です。
それぞれに震災の時に抱いた思いを胸に、舞台上でどのような表現が繰り広げられるのか。どうぞご期待ください。
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橋本愛
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高良健吾
<出演>
橋本愛、高良健吾
オーディション選抜ダンサー
(青野大輔/尾田悠/小山咲/鹿間れいあ/葉山悠介/水上初佳)
⇒選抜ダンサーのインタビューはこちら
中江岩戸神楽保存会
<トークセッション登壇>
行定勲、姜尚中
<スタッフ>
音楽:山中透
映像/美術:高橋啓祐
照明:岡野昌代
衣裳:田中洋介
舞台監督:藤田有紀彦
開催日 |
2022年3月12日(土) |
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開催時間 |
<第一公演> <第二公演> |
会場 |
熊本県立劇場演劇ホール |
入場料 |
入場無料(要入場券・指定席)
※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
その他 |
主催:(公財)熊本県立劇場 |
託児の |
生後6か月から小学校低学年までのお子様をお預かりする託児サービスを実施します。
【申し込み締め切り】
【お申し込み】 |
付帯情報 |
メッセージ
企画
姜尚中(熊本県立劇場 館長)
自然の豊かさと苛烈さ。その天と地ほどの落差を、祖先たちは神話的な物語に包んで語り継いで来ました。
そして、いま、その神話的な想像力は、語りの声と身体のパフォーマンスそして音と光のコラボを通じて舞台上に再現されることになるのです。
木と火と水の郷(クニ)、熊本への限りない愛の賛歌を堪能してください。
総合演出
行定勲(映画監督)
熊本地震から5年経ちました。世界的なパンデミック、令和2年7月豪雨と熊本は大きな窮地に立たされました。しかし、熊本はそこから何度も立ち上がりました。そんな中、「文化の力で熊本にエールをおくることができないか」と、県立劇場館長の姜尚中氏からお声をかけていただき、このプロジェクトは動き出しました。
これまで私は『うつくしいひと』『うつくしいひと サバ?』『いっちょんすかん』と熊本をテーマに3作の映画を撮り、くまもと復興映画祭のディレクターとして熊本に関わってきました。今回は映画ではなく劇場の舞台を使って表現するにあたり、『うつくしいひと サバ? 』のコンテポラリーダンスを振り付けしていただいた矢内原美邦さんを招聘し、根源的な熊本の生命力を呼び起こすようなダンスの演出と、未来に向かう熊本をイメージして脚本を書いていただきました。
熊本の水の煌めき、火の国としての逞しさ、雄大な阿蘇の樹々の生、そして再生していく人間の魂を掬いとるような繊細な作品を目指したいと思います。
1968年熊本県出身。代表作に『GO』(01)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ナラタージュ 』(17)、『劇場』(20)などがある。映画だけでなく舞台「趣味の部屋」(13,15)、「ブエノスアイレス午前零時」(14)、「タンゴ・冬の終わりに」(15)などの舞台演出も手掛け、その功績が認められ16年、毎日芸術賞 演劇部門寄託賞の第18回千田是也賞を受賞。また故郷・熊本を舞台に撮影した『うつくしいひと』(16)、『うつくしいひと サバ?』(17)のDVD発売を通じたチャリティや『くまもと復興映画祭』のディレクターを務めるなど熊本地震の復興支援も行っている。
演出/振付
矢内原美邦(振付・演出家、劇作家)
誰も想像しなかったオンラインでの創作をここ1年半で経験し、パソコンやスマホの画面越しに言葉を交わすやりとりでは埋め合わすことのできなかったものはないでしょうか?私にはありました。それは身体の存在でした。そこに宿る心のエネルギーであったと、そのことを人と会えない中で実感できたことはとても重要な機会でした。新型コロナがこれほどまでに私たちの生活を煩わせるとは誰も思っていなかった頃には考えもしなかったことです。
ダンスの言語機能は、たしかに実際の言葉よりも曖昧ですが、意味や解釈だけにとどまらない身体コミュニケーションをコロナの今、再認識しています。コロナ禍での創作は不自由なことばかりですが、そんなときにこそ表現はポジティブな力を生み出します。この生きづらい時代にあらためて生きるということを見つめなおすことで、自分たちがとらわれている常識をもう一度疑って考えることが、いずれやってくるであろうコロナ後の社会に様々なアプローチになると信じています。
復興とは、名前のない、言葉のない、実体のない、答えのない問いについて考え、失われた誰かとの時間や、誰かとの記憶をつなぎとめるために、遠い誰かの名前を呼んだり、思い出してみることのような気がしてます。復興とは一人一人の身体の中にしか存在しえない何かがあるのかもしれないと、ぜひ、本作品を体感、体験していただけると嬉しいです。
大学で舞踊学を専攻。在学中にNHK賞、特別賞、アメリカンエディケーション振付特別芸術賞などを獲得。1997年にダンス・カンパニーニブロールを結成。国内外のダンスフェスティバルに招聘され公演を行う。2005年ソロ活動ミクニヤナイハラプロジェクトを始動し、劇作・演出を手がけ第56回岸田國士戯曲賞。2001年ランコントレ・コレオグラフィック・アンテルナショナル・ドゥ・セーヌ・サン・ドニ・ナショナル振付賞受賞、2008年日本ダンスフォーラム賞の大賞受賞。行定勲作品ピンクとグレーやうつくしいひとサバ?などに振付にて参加する。
選抜ダンサー プロフィール
青野大輔(あおのだいすけ)
福岡県福津市出身。23歳。福岡の劇団“非・売れ線系ビーナス”に所属。
大学に通う傍ら福岡市、北九州市内の小劇場を中心に俳優として活動している。
主な出演作品に所属劇団公演「捜索は終了しました」(2019年)、「先生の暗いロッカー」(2020年)の他、北九州芸術劇場「Re:北九州の記憶」(2019年)、ギラヴァンツ北九州×北九州芸術劇場「座って踊ろう『ギラダンス』」公式PV(2020年)、オンライン演劇「未開の議場オンライン九州沖縄ver」(2020年)、劇団言魂「こえの聴こえる」(2021年)などがある。
演劇活動とは別に幼い頃から趣味としてダンスを習い、ヒップホップ、ロックなどを経験。演劇舞台での振付経験もあるが、ダンサーとしての舞台出演はこれが初となる。
尾⽥悠(おだゆう)
熊本県出⾝。19歳。⼤学⽣。3歳よりクラシックバレエを始める。
中学・⾼校では踊りから離れ、学校のテニス部や少林寺拳法部に所属。⾼校時代は、ヴァイオリンとチェロを弾く友⼈らとトリオを結成。⾃⾝はピアノを担当し、ジャンルを問わず様々な曲を演奏。⼤学⼊学後、オンライン授業や部活動休⽌の中、再び踊りがしたいと思い今回のオーディションに応募。コンテンポラリーダンスは⻑年の憧れであり、初舞台。
小山咲(おやまさき)
ニューヨークのSteps on Broadwayでスカラシップを受賞。ニューヨークに約3年間、カーネギーホールやNBCテレビ、ジャパンデー、オフブロードウェイミュージカルなどに出演。
自身による振付・キャスティングを務めた作品も発表。
コンテンポラリーダンスカンパニーに所属し公演。また、ブロードウェイの有名振付師チャット・ウォーカーの作品にも出演した。クラシックバレエ・コンテンポラリー・ヒップホップ・ジャズ・ミュージカルシアター・ヒールなどダンスのジャンルは多岐にわたる。
イタリアでサーカスダンサーや、タイでのジャパンエキスポ2020でアーティストのバックダンサーなども務める。
日本では海外高級ホテル(マリーナベイサンズホテル)のプロモーションイベントのダンサー、USJ合格、アーティストのMV出演など。カナダ・トロントのダンスカンパニー/大学院に合格。avex主催JSDA公認ストリートダンス検定Jazz1級、熊本大学教育学部英語科卒。
鹿間れいあ(しかまれいあ)
6歳の時フィギュアスケートを始める。
小学5年生でフィギュアスケートを辞め、バレエを始める。
2014年 NAMUEクラシックバレエコンクール熊本大会9位入賞。
2015年 北九州アジア全国舞踊コンクール準入賞。
2016年 元劇団四季ダンサー蔡暁強の舞台に出演。
2017年 京都バレエ専門学校コンテンポラリー作品優秀賞受賞。
2021年6月 レイDANCE STUDIOの教師となる。
2021年8月 山口国際ダンスコンペティションコンテンポラリー団体部門優勝。
2021年12月 火の国くまもと洋舞コンクールコンテンポラリー団体部門準優勝。
葉山悠介(はやまゆうすけ)
1994年1月22日生まれ。熊本県益城町出身。
15歳からストリートダンスを始め、22歳からアメリカニューヨークに留学。
路上パフォーマンスや現地のダンスカンパニーの一員としてステージや映像作品に参加。2018年には「くまもと若手芸術家海外チャレンジ事業」の助成を受けイスラエル・テルアビブへ研修。
主催する「SUPERONLY」では演劇、花、写真、詩などとダンスを魅せる作品をコンスタントに発表。ダンスを軸に様々な芸術が交わる場所を作り、自身の表現の追求、新たなエンターテインメントの魅せ方を探究している。演劇公演や映像作品の振付、小中学校や保育施設でのワークショップや講演、大人向けダンスレッスンなどの活動にも積極的に取り組み、あらゆる角度からダンスや表現の魅力を発信している。公式ウェブサイトにて最新の情報、これまでの活動、パフォーマンス映像などを掲載中。「葉山悠介」で検索。
水上初佳(みずかみういか)
ダンス集団、楽描-Rakugaki-主宰。
幼少からバレーボールや水泳、ピアノなどを習う。9歳から新体操を習い、怪我を機に引退。その後ダンスと出会い18歳から踊りの道へ。
近藤良平やスズキ拓朗の振付助手等も務める。
劇団やアイドルグループ等の振付や舞台出演、また役者や作品モデルとしても幅広く活動を行なう。
『Next Project』を立ち上げ、若手のアーティストやクリエイターと共に様々な作品作りを行なっている。またソロ公演の上演や、子供たちとの表現創作などにも取り組み、ダンスの可能性に挑戦している。
付帯情報について
- このマークがついている場合は、有料駐車場の満車が予想されますので、できるだけ公共交通機関でお越しください。
また、このマークがついている日以外でも、有料駐車場が満車となる場合がございます。これらの場合、劇場利用のお客様以外の駐車はお断りすることがございます。ご了承ください。
- このマークがついている催事は、託児サービスを行います。
託児方法及び料金などについては、事前に主催者にお問い合わせください。
- このマークがついている催事は、入場料が障がい者割引になります。
詳しくは、県立劇場にお問い合わせください。
- このマークがついている催事は、チケット、整理券を県立劇場でも取り扱っております。
- このマークがついている催事は、公演日に満26歳に満たないお客様の入場料が割引になります。