2023年6月23日(金)
山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団
A席は完売いたしました。
開催日 |
2023年6月23日(金) | ||||||||
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開催時間 |
開場18 :15 開演19 :00 | ||||||||
会場 |
熊本県立劇場コンサートホール | ||||||||
入場料 |
【全席指定】 |
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出演 |
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プログラム |
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.77 |
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チケット |
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お問い合わせ |
熊本県立劇場 096-363-2233 |
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託児の |
生後6カ月から小学校低学年までのお子様をお預かりする託児サービスを実施します。 |
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付帯情報 |
・CBSO日本公演に対する意気込み
パンデミック以降、海外オーケストラの招聘が難しくなる中、今回の日本ツアーは何としても実現させたいと強い思いがまずあります。
2016年にCBSOと日本ツアーを行ったことで、急速にオーケストラと家族的な関係を築くことができて、今回の首席指揮者就任というストーリーに繋がることになります。
リハーサル中に練習記号「T」がくると「Tokyo」、「J」がくると「Japan」と言ったりするだけでも、彼らは如実に反応して、全員が日本ツアーを実現させたいことがヒシヒシと伝わってきています。
イギリスのオーケストラは、忙殺という言葉がふさわしいほどに忙しいのですが(日本のオーケストラも忙しいですがその比ではないくらいに)、彼れは驚異的な体力と能率的な仕事で難なくこなし、常に笑顔を絶やすことがないのにはいつも脱帽しています。
彼らとは、すでに本当の意味で「パートナー」と言える存在であり、リハーサルでも本番でも心から音楽を楽しめ合えます。
世界で一番音楽を楽しめるオーケストラ、と言っても過言ではない自信があり、毎回、自分は「世界一幸福な指揮者である」と言える関係です。
6年ぶりの日本ツアーで、ぜひその「パートナー」と作り上げる音楽を、皆様に観て聴いていただきたいです。
・エルガー1番の選曲理由
通常、海外オーケストラのツアーでは、やはり集客面のことなどから、有名な曲に焦点が絞られがちなのですが、ここで敢えて、エルガーの1番については強く推させていただきました。
やはり、そのオーケストラのことについてよく知っていただく一番の方法は、その国の作品、つまり”お国もの”を披露することに尽きると思います。
今回のエリザベス女王の崩御、チャールズ新国王の即位に際して、イギリス国民全員が改めて、イギリスという国は何だろうかと見つめ直すことになったと思います。
エルガー1番は、イギリス音楽の中でも特に、国の威信や誇りという香りを強く放っている作品かと思うので、この時期に、特別な想いをもってエルガー1番を演奏できるであろうことは本当に嬉しいことであり、自分自身にとっては、これ以上ない光栄なことになります。
音楽的には、そういった背景をまったく抜きにしても楽しめる作品で(残念ながらまだ日本では馴染み深い作品とは言えないと思いますが)、まるでブルックナーの交響曲の始まりを思わせるかのような雄大な第1楽章に始まって、第2楽章ではスターウォーズを想起させるようなメロディー、第3楽章ではうっとりする抒情性、第4楽章ではそれら全てが一体となって愛国心に繋がっていくような要素が散りばめられています。
イギリス音楽には馴染みがない人ほど、ぜひ一聴していただきたい作品です。
・樫本大進さんをソリストに迎えることについて
もう、何度共演したことでしょうか。共演だけでなく、日頃からとても仲良くさせてもらっています。
同い年、O型、家族構成(一人っ子)と共通点が多いのですが、世界の頂点であるベルリン・フィルのコンマスであることに思いを馳せた時には、僕なんかがこんなに仲良くしてもらっていいのだろうかという不思議な気持ちになったりします。
彼の奏でる音楽が素晴らしいのはもちろんですが、とにかく人間が素晴らしい。僕の人生で出会った人たちの中でも、これ以上ないくらい「いい人」なんです。同い年でありながら、心から尊敬し、また同時に畏怖の念も抱いたりする友達です。
ソリストの世界も、オーケストラの世界も熟知している彼との共演は、いつも心から幸せな気持ちになります。そう、樫本大進という人は、多くの人を幸せにする力を持っているのです。その音楽は、いつも温かく、歌心に満ち、フレキシビリティに溢れ、その人柄と同様に共演者とのコミュニケーションをすごく大事にしています。
彼との共演は、常に特別なのです。
プロフィール
山田和樹(指揮)
© Benjamin Ealovega(May 22)
第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮してヨーロッパ・デビュー。パリ管、ドレスデン国立歌劇場管、チェコ・フィル、フィルハーモニア管、ベルリン放送響サンタ・チェチーリア管、ワシントン・ナショナル管など、世界の主要オーケストラに客演を重ねている。
2012年から2018年までスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務めた他、2016/17シーズンから、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。2018/2019シーズンから首席客演指揮者を務めるバーミンガム市交響楽団とは、2022年7月にBBCプロムスにデビュー。2023年4月からは首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーに就任する予定。
出光音楽賞、渡邉暁雄音楽基金音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、文化庁芸術祭大賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞多数。
本質に迫るとともにファンタジーあふれる音楽づくり、演奏家たちと一体になって奏でるサウンドは、音楽の喜びと真髄を客席と共有し熱狂の渦に巻き込む。名実ともに日本を代表する人気マエストロである。
樫本大進(ヴァイオリン)
© Keita Osada (Ossa Mondo A&D)
フリッツ・クライスラー、ロン=ティボーの両国際音楽コンクールでの1位など、5つの権威ある国際コンクールで優勝。マゼール、小澤征爾、ヤンソンス、P.ヤルヴィなど著名指揮者のもと、国内外のオーケストラと共演。室内楽でも、クレーメル、堤剛などと共演を重ね、現在、兵庫県で「ル・ポン国際音楽祭~赤穂・姫路」を音楽監督として率いている。主なCDに、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(ワーナー・クラシックス)など。
2010年にはベルリン・フィル第1コンサートマスターに正式就任。ソリスト活動と並行し、ヨーロッパ楽壇の最前線で活躍している。これまで、恵藤久美子、田中直子、ザハール・ブロン、ライナー・クスマウルに師事。
使用楽器は、株式会社クリスコ(志村晶代表取締役)から貸与された1744年製デル・ジェス「ド・ベリオ」。
バーミンガム市交響楽団(管弦楽)
© Benjamin Ealovega (May 22)
バーミンガム市交響楽団(CBSO)は、イギリスを代表するオーケストラの一つである。2020年に創設100周年を迎えたCBSOはバーミンガムのシンフォニー・ホールを本拠地とし、同市やイギリス全土、および世界各地で、毎年150回以上のコンサートを行い、世界的な名声を獲得している。また学習・参加型プログラムの運営にも携わり、質の高い音楽を届けている。
1980年に当時無名だった若手指揮者、サイモン・ラトルを首席指揮者に任命。その精力的な音楽作りでラトルとCBSOは世界的に有名になった。
その後、サカリ・オラモ(1998年~2008年)、アンドリス・ネルソンス(2008年~2015年)、そしてミルガ・グラジニーテ=ティラのもとで、CBSOはさらに実績を積み重ねている。そして2023年4月より、2018年以来、首席客演指揮者を務めている山田和樹が首席指揮者に就任する。
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