2020年5月27日(水)
鶴屋百貨店・熊本県立劇場 共同企画
【公演中止】ベルリン・フィル八重奏団
公演中止について
「ベルリン・フィル八重奏団」公演は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う渡航制限や、ビザ発給停止等により公演実施が困難となりましたので、やむを得ず中止することとなりました。
公演を楽しみにしていらっしゃいました皆様には、多大なご迷惑をおかけしますことを心よりお詫び申し上げます。感染拡大防止のために、ご理解を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
開催日 |
2020年5月27日(水) | ||||||||||||
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開催時間 |
開場18 :15 開演19 :00 | ||||||||||||
会場 |
熊本県立劇場コンサートホール | ||||||||||||
入場料 |
【全席指定】 ※未就学児の入場はご遠慮ください U25割とは、公演日に満26歳に満たないお客様に入場料金の割引を行う制度です。 |
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内容 |
鶴屋百貨店×熊本県立劇場の共同企画第4弾! beyond2020プログラム |
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出演 |
樫本大進 (第1ヴァイオリン) |
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プログラム |
フーゴ・カウン/八重奏曲 |
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チケット |
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その他 |
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お問い合わせ |
熊本県立劇場 096-363-2233 |
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託児の |
生後6カ月から小学校低学年までのお子様をお預かりする託児サービスを実施します。 【お申し込み・お問い合わせ】 |
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付帯情報 |
プロフィール
ベルリン・フィル八重奏団 Philharmonic Octet Berlin
© Keita Osada (Ossa Mondo A&D)
ベルリン・フィル八重奏団は、結成から90年以上という、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーが組織する室内楽アンサンブルの中で、もっとも長い歴史と伝統を持つ団体のひとつである。
その歴史は、1928年、8人の楽員たちがシューベルトの八重奏曲を演奏するために集まったところから始まった。メンバーは現在に至るまで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のトップ奏者および世界第一級の演奏家によって構成されており、ヨーロッパをはじめ、世界の諸都市で演奏活動を行なっている。当初はヨーロッパを中心に活動していたが1954年、初めて7週間の南米ツアーを行い、この頃から始まったアメリカ合衆国、カナダへの再三にわたる演奏旅行で成功をおさめた。その後、アフリカ、韓国、中国、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリア、旧ソ連、イスラエルなどの各国や、ザルツブルク、ルツェルン、エディンバラ、ベルリンなどの国際音楽祭にも度々招かれ、日本には1957年の初来日以後、定期的に来日している。また、1982年には、ベルリン・フィルの創立100周年記念演奏会にも参加した。レパートリーは、ウィーン古典派からロマン派の音楽を中心に幅広く、この編成ならではの編曲作品も含まれている。また1958年、ヒンデミットがこの八重奏団のために八重奏曲を作曲し、自らヴィオラを担当して歴史的初演を行ったのをはじめ、ヘンツェ、ブラッハー、テーリヒェン、シュトックハウゼン、イサン・ユンなどの著名現代作曲家が、彼らのために作品を残している。今回の日本ツアーでは、新たに細川俊夫がこの八重奏団のために作曲した作品が披露される。
樫本大進 Daishin Kashimoto (第1ヴァイオリン, 1st Violin)
ロンドン生まれ。1996年のフリッツ・クライスラー、ロン=ティボーでの1位ほか、5つの権威ある国際コンクールで優勝。2010年ベルリン・フィル第1コンサートマスターに就任。2007年からは「ル・ポン国際音楽祭~赤穂・姫路」の音楽監督も務める。
ロマーノ・トマシーニ Romano Tommasini (第2ヴァイオリン, 2nd Violin)
イタリア人の両親のもと、ルクセンブルクとフランスで育った。パリで音楽教育を受け、1986年よりナンシー管弦楽団の第1ソロ・ヴァイオリン奏者を務めた後、1989年にベルリン・フィルの一員となった。
アミハイ・グロス Amihai Grosz (ヴィオラ, Viola)
1979年イスラエル生まれ。デイヴィッド・チェン、タベア・ツィマーマン、ハイム・タウブに師事。エルサレム弦楽四重奏団の創立メンバー。2010年に第1ヴィオラ奏者としてベルリン・フィルに入団。ガスパーロ・ダ・サロの1570年製のヴィオラを生涯を通じて貸与されている。
クリストフ・イゲルブリンク Christoph Igelbrink (チェロ, Cello)
1958年デュッセルドルフ生まれ。1986年にハンブルク・フィルに入団し、1989年ベルリン・フィルのメンバーとなった。ベルリン・フィル12人のチェリストたち、ブラームス・アンサンブル・ベルリンのメンバーとしても活動している。
エスコ・ライネ Esko Laine (コントラバス, Contrabass)
1961年ヘルシンキ生まれ。18歳でフィンランド国立歌劇場管弦楽団のメンバーとなった。1999年から2001年までベルリン・フィル首席コントラバス奏者を務め、2008年より再びこの任にある。ソリストとしても演奏している。
ヴェンツェル・フックス Wenzel Fuchs (クラリネット, Clarinet)
オーストリアに生まれ、ペーター・シュミードルに師事。ウィーンで学んだ後、1993年からベルリン・フィルの首席クラリネット奏者となった珍しい経歴の持ち主。名手ライスターの後を継ぎ、類い稀な美音で世界中の奏者、聴衆から注目を浴びている。
シュテファン・ドール Stefan Dohr (ホルン, Horn)
エッセンとケルンで学び、フランクフルト歌劇場管、ベルリン・ドイツ響のソロ・ホルン奏者を経て、1993年ベルリン・フィルの首席ホルン奏者となる。変幻自在の音色と表現力を持つ稀代の名手にして、世界最高のホルン奏者の1人。
モル・ビロン Mor Biron (ファゴット, Fagott)
1982年イスラエル生まれ。ガッド・レーダーマン、マウリツィオ・ペッツ、クラウス・トゥーネマン、フォルカー・テスマンに師事。ソフィア王妃芸術館管などで活躍後、2007年ベルリン・フィルに入団。室内楽での積極的な活動のほか、バレンボイム・サイード・アカデミーで指導も行う。
特集記事のご紹介
「ベルリン・フィル八重奏団 旬のメンバーが贈る最高峰のエッセンス」
柴田克彦/音楽ライター
ベルリン・フィル八重奏団は、同楽団の室内アンサンブルの中で最も長い歴史を持つグループ。2013年にはメンバーの半数が交代し、コンサートマスターの樫本大進も加わった。そこで今回、まずは彼に同グループの特徴を聞いた。
「ベルリン・フィルの良さを出す、その小バージョンという感覚です。ただし、オーケストラは指揮者が方向性を決めますが、八重奏団は各々が指揮者の役割を担っていますので、話し合いながらまとめる作業が生じます。とはいえ全員同じオケで演奏していますから、共通のベースの上で新しいアイディアを探ることができる。そこがとても面白いですね」
もう1人話を聞いたのが首席コントラバス奏者のエスコ・ライネ。1998年から参加している彼は、「現在のグループは前よりずっと良い」と断言する。
「1人の時にこうと決めても、皆が集まると全く新しいアイディアが出てくるので、常に新鮮な状態を保つことができます。特に今のメンバーは常に向上心を持っていますし、多様性に富んでいて何が起きるか分からない。出てくるものが毎回違うので楽しいですね」
同グループのトレードマークであり、今年の日本ツアーでも演奏されるのがシューベルトの八重奏曲。現メンバーも2017年に録音し、ステージともども濃密な名演を展開している。
「グループのDNAにある曲ですが、メンバーの個性が反映されますので、今は我々独自のものができていると思います。作品自体は、各楽器の魅力を引き出していて、1人1人が輝ける場所が確実にある曲ですね」(樫本)
「スケールが大きく、各楽章の性格が全く違う作品。この曲も今のメンバーになってどんどん良くなっています。昔はffが多かったのですが、今はppを大切にしていますし、現メンバーはチャレンジングなので、弾き終わってすぐにまたやりたいという気持ちになります」(ライネ)
今ツアーは、細川俊夫の委嘱新作も目玉の1つ。さらには後期ロマン派の作曲家フーゴ・カウンの八重奏曲というレア作品も披露される。
「細川さんの音楽はカラフルで柔らかく、フランス的な面も和のテイストもあって、色々なイメージができます。ベルリン・フィルと親しい作曲家で、メンバーのこともよくご存知なので、皆の長所を引き出すような曲を書いてくれるのではないかと、すごく期待しています。フーゴ・カウンの作品は、僕が発見してすごい曲だと思いました。ロマンティックで素敵な単一楽章作品で、ベルリンの作曲家という繋がりもあります」(樫本)
今ツアーの演目は全て八重奏曲。これは同グループの活動歴が20年を超えるライネも「初めて」とのこと。樫本も「せっかくの八重奏団なので八重奏曲だけのプログラムをずっとやりたかった。それがようやく実現できます」と語る念願の公演だ。
両者共に「仲の良いメンバーが楽しんでいるのが音楽に表れ、それが聴衆にも伝わると思います」と語る本公演。愉悦感に溢れた最高級の演奏をぜひ体感したい。
付帯情報について
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詳しくは、県立劇場にお問い合わせください。
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